靴は売らない「シューフィット神戸屋」番外編
靴と足を見てもらいながら、
神戸屋さんとたくさんのおしゃべりをしてきました。
それを番外編として記載しておきます。
これまでの神戸屋さんのレビューはこちら
cinderella-shoes.hatenadiary.jp
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それでは、番外編スタート!
以前、神戸屋さんは、海外から来た靴職人さんに
「なぜ日本の女の子は娼婦みたいな靴を履いているんだ?」
と聞かれたことがあるそうです。
というのも海外では、きちんとした教育を受けた人は
「足に合った靴の選び方」も教わるため、
裕福に見えるのに足に合っていない靴を履いている人が多いことが
不思議に思えたそうです。
男性の紐靴よりも、女性のパンプスの方が
サイズ選びがシビアなので、余計目についたのでしょうね。
かかとをパカパカとさせていると、目立ちますし。
日本ではみんなちゃんと教育を受けていそうなのに、
なぜ?と疑問を持つほど、
日本人の靴の履き方がおかしく見えたんでしょうが、
私自身、靴の選び方を教わった記憶がありません。
日本で靴が履かれはじめたのが江戸時代後期、
近代的な靴工場ができたのが1870年だそうで
日本の靴の歴史は、まだ150年弱。
さらに日本の場合、学校指定の靴「上履き」を
小さいころから履いています。
むしろ、足が育つ時期に
一番足に慣れた靴が「上履き」ではないでしょうか。
靴は、足長サイズ×幅サイズとのバリエーションが必要になり
1つのデザインだけでも在庫は大変な数になります。
そのため、サイズぴったり合うことよりも、
効率よく靴を提供することを優先させてきた結果
靴の選び方がおろそかになったのではないかと個人的に感じています。
でも。
デザインが統一されているなら、子供ならなおさら、
このタイミングで、きちんと靴のサイズ選びが
教えてもらえるといいのにな、と思うのです。
今の自分のように、
靴の選び方を知らぬまま大人になって苦労する。
たとえ高級な靴を履いていても、
靴の文化を知る人からすると、
おかしな靴を知らずに履いていると見えてしまうのは
ちょっと悲しいですね。
さてさて。
だいぶ、話がズレてしまいましたが。
最初の「娼婦」発言の話に戻ります。
娼婦といえば…ということで、
こんなお話をしてくれました。
(画像参照:Amazon | プリティ・ウーマン ディレクターズカット [DVD])
映画「プリティウーマン」で
一躍有名女優の仲間入りを果たした
ジュリアロバーツ。
彼女が演じた役が、娼婦ビビアン。
現代版のシンデレラストーリーとして人気の映画ですが、
映画の冒頭あたり、街で客を探すビビアンが
リチャードギア演じるエドに拾われたあと、
ホテルで「このあと、どうする?」と会話しているとき。
ビビアンは、ポスターでも履いている
ひざ上まであるニーハイブーツを脱ぐのですが。
ブーツがすぽっと抜けた瞬間、
その反動でベッドにひっくり返ります。
「ひっくり返るほど引っ張らないと脱げない
足にぴったりのブーツを履いている、ということは、
きちんとした教育を受けている過去が見える。
『何か理由があって娼婦をしているのかな?』
とエドに思わせる伏線なのでは?」
と、神戸屋さんがおっしゃっていました。
思ってもみなかった靴屋さんの推察、面白いですね。
たしかに、どんなにビビアンを気に入ったとしても、
いくらお金持ちの道楽だとしても。
1週間の契約を申し込み、
大切な契約先との会食に連れて行く
なんてちょっとないかな、と私は感じていたので
なるほどなーと思いいました。
皆さんは、どう思いますか?
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